penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

春の祭典38 トーマス2

今日の1枚。「春の祭典」マイケル·ティルソン·トーマス指揮·サンフランシスコ交響楽団(1996年9月録音。大地礼賛15分46秒、いけにえ18分16秒、計34分02秒)
ボストン交響楽団から24年ぶりの録音。24年経っても、テンポ含め、全体を通してアプローチにブレがない。ただ、ボストン交響楽団のときと比べて、弦楽器の迫力に欠ける録音となっている。

これは難しい問題である。CD のあり方として、生のコンサートで聞く音に近いCD を作るのか、それとも、CD 独自に各楽器の音を調節するのか。勿論、後者が多いのが現実である。そもそも、生の芸術とCD の芸術とは別物だと割り切らないといけない。
生では、どうしても弦楽器は金管楽器にダイナミックさで負けてしまうことがあるが、CD の録音技術の世界でそれを補うのは充分有りな手法である。

その意味で、サンフランシスコ交響楽団盤よりボストン交響楽団盤のほうが弦楽器の迫力があり、CD 芸術として面白いと感じる。

cellspacing="0">