penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

春の祭典54 ロジェストヴェンスキー

今日の1枚。「春の祭典」ゲンナジー·ロジェストヴェンスキー指揮·ロンドン交響楽団(1987年2月録音。大地礼賛16分47秒、いけにえ18分37秒、計35分24秒)
ロジェストヴェンスキー55歳の演奏。録音レンジは狭い。ライブで見せるような観客をノリノリにさせる爆演ではないが、非常にユニークな演奏。まず、弦の厚みを感じさせないアンサンブル。さらに、「春のきざし~乙女たちの踊り」のテンポの遅さ。普通3分少々の曲を4分以上掛ける大胆さ。おそらく一番遅いのではないか。そして、「乙女たちの神秘的な集い」の最後の11連打も、マゼール並みに遅い。「春の祭典」の違う一面を炙り出そうとしているかのような独特な演奏。