penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

ファビオ・ビオンディ&エウローパ・ガランテ

本日、ファビオ・ビオンディエウローパ・ガランテのコンサートに行ってきました。とてもいいコンサートでした。

曲目は、第1部がコレッリ、ジェミアーニ、ロカテッリのコンチェルト・グロッソで、第2部がヴィヴァルディの四季でした。

出だしのコレッリの美しさにまずやられました!アンサンブルも素晴らしかったです。ジェミアーニは憂いに溢れ、ロカテッリは落ち着いた煌めきがありました。

やはり、圧巻は第2部の「四季」です。ビオンディの四季のCDが初めて発売されて、もう約30年になるんですね。早いものです。

彼のCDが出た頃は古楽器の画期的な演奏が数多登場した頃でした。カルミニョーライル・ジャルディーノ・アルモニコやフライング・バロック・オーケストラ&ザ・ハープ・コンソートなどです。そういう個性的な演奏の中にビオンディも入っていました。

独自のアクセントやテンポ、装飾はゴタゴタせずにみごとに収まっていました。それが生演奏で聞けるとは!若いときにくらべ、多少危ういところはあるものの、変わらぬ早弾きに唸りました。

拍手が鳴り止まず、アンコール曲(冬の3楽章、2楽章、コレッリ)を3回も演奏しました。大変感動的なコンサートでした。

何より、日本が新型コロナの流行期に入りそうなときに、リスクを背負って来てくれたことが大変嬉しいです。本当ならこの時期、中止になってもおかしくないはずでした。しかもこんなに熱い演奏を聞かせてくれて、本当に本当に感謝です!!!