penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

カルミナ・ブラーナ5 ドラティ

今日の1枚。「カルミナ・ブラーナ」アンタル·ドラティ指揮·ロイヤル·フィルハーモニー管弦楽団(1976年2月録音。63分50秒)
ドラティ69歳の録音。減り張りのある演奏である。ソプラノのノーマ・バロウズテノールのルイ・デヴォー、バリトンのジョン・シャーリー・カークのソリスト陣も悪くない。特にバリトンのシャーリー・カークは表情豊かに歌い上げている。
ドラティは地味だとよく言われているが、私は「春の祭典」から聞き出したせいか、地味という印象はない。かえって、ぐいぐい引っ張っていく印象が強い。この「カルミナ・ブラーナ」からは強烈に引っ張っていく感じは受けないが、しっかり纏めあげた演奏になっている。
ドラティはオーケストラ・ビルダーとして、オーケストラを一から創り上げたり、再生したりする能力に長けていた。再評価されて然るべき指揮者だと思う。