penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

カルミナ・ブラーナ12 アリン

今日の1枚。「カルミナ・ブラーナ」ツェツィリア·リディンエル·アリン指揮·クロマータ·スウェーデン国立打楽器合奏団(1995年6月録音。61分17秒)
女性指揮者アリン33歳の録音。
ソプラノはレーナ・ヌルディン、テノールはハンス・ドルンブッシュ、バリトンはペーター・マッテイ、合唱はウプサラ大学合唱団及び合唱学校児童合唱団。
バリトンは軽やかに歌い上げ、ソプラノは美しい。特筆すべきはテノールの力強さである。レヴァイン盤のフィリップ・クリーチを思わせる迫力である。
このCDは室内楽版である。室内楽版とは1956年にオルフの弟子であるウィルヘルム・キルマイヤーがオルフ監修のもと発表したものである。弦楽器と管楽器は出てこず、その役割をピアノ・デュオが果たす。打楽器と声楽はほぼそのままである。声が全面に出るので、歌が浮き彫りになる特徴がある。
ただ、第6曲、10曲、24曲など元々オーケストラが目立つ曲では、ピアノ・デュオの物足りなさが目立つ。
アリンの速い曲は速く、遅い曲はゆったりとした緩急自在な指揮ぶりは見事である。ド迫力のカルミナ・ブラーナに飽きたかたはお聞きあれ。