春の祭典119 シャイー2
今日の1枚。「春の祭典」リッカルド·シャイー指揮·ルツェルン祝祭管弦楽団(2017年8月録音。大地礼賛16分02秒、いけにえ17分52秒、計33分54秒)
シャイー64歳のライヴ録音。出だしのギヨーム・サンタナのファゴット・ソロはとてもゆったりと歌わせている。前半の「春の兆し~乙女たちの踊り」は適度なテンポで演奏している。「敵の都の人々の戯れ」は速めである。後半の「乙女たちの神秘な集い」最後の11連打から「いけにえの讃美」へのテンポの切り替えが際立っている。続く「祖先の呼び出し」も速い。
とにかく、ルツェルン祝祭オーケストラの面々の演奏能力が高くて、ライヴとは思えないほど安心して聞いていられる演奏となっている。
シャイーのCDは1985年32歳のときのクリーブランド管弦楽団以来2枚目となる。アプローチの仕方は大きく変わってはいないが、当時の2倍の年を重ね、円熟した魅力がたっぷりの演奏となっている。