penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

春の祭典117 アルベルト

今日の1枚。「春の祭典」ルドルフ·アルベルト指揮·セント·ソリ管弦楽団(1956年録音。大地礼賛15分36秒、いけにえ18分05秒、計33分41秒)
アルベルト38歳のモノラル録音。モノラルにしては音が鮮明である。手に入りづらいCD ではあるが、一聴の価値はある。
セント·ソリ管弦楽団はパリ音楽院管弦楽団とラムルー管弦楽団のメンバーが中心となり、パリ·オペラ座管弦楽団等、他の楽団員が加わった臨時のオーケストラである。臨時とはいえ、実力のあるメンバー揃いなので、演奏技術は大変高い。ドイツの指揮者ルドルフ·アルベルトは前半をテンポよく演奏している。後半の「乙女たちの神秘的な集い」も速めの演奏。ただ、変拍子の嵐である「いけにえの踊り」はさすがにゆっくりした演奏。そもそも、「いけにえの踊り」を速いテンポで完璧に演奏している指揮者はそんなに多くない。作曲者ストラヴィンスキー自身も怪しい指揮ぶりなのだから。