penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

カルミナ・ブラーナ17 ケーゲル1

今日の1枚。「カルミナ・ブラーナ」ヘルベルト·ケーゲル指揮·ライプツィヒ放送交響楽団(1959年録音。58分36秒)
ケーゲル39歳の録音。
ソプラノはユッタ・ヴルピウス、テノールはハンス・ヨアヒム・ロッチェ、バリトンはクルト・リーム、バスはクルト・ヒューベンタール。合唱はライプツィヒ放送合唱団、ライプツィヒ放送児童合唱団。
バリトンのパートをバスと分け合って歌っている。バリトンテノールは悪くない。ソプラノとバスは普通。
ケーゲルのこの演奏は若々しくて溌剌としている。これがヨッフム盤より8年も前の演奏とは思えないような素晴らしい演奏である。流石「西のヨッフム、東のケーゲル」と呼ばれただけのことはある。
ケーゲルのコンサートは2回ほど見に行ったことがある。1979年の第九と、ピストル自殺する1年前の1989年マーラーの第4番だ。その時は整然とした、しかも全てを悟ったような沁みる演奏だった。しかし、このカルミナ・ブラーナは血湧き肉躍る活気に満ち溢れている。一聴の価値のある名盤である。