penguin-nack’s diary

「春の祭典」など個人的に好きな音楽を気ままに綴っています。

カルミナ・ブラーナ1 ヨッフム

今日の1枚。「カルミナ・ブラーナ」オイゲン·ヨッフム指揮·ベルリン·ドイツ·オペラ管弦楽団(1967年10月録音。56分09秒)

ヨッフム64歳の録音。歴史的名盤。50年以上も前のものとは思えない、素晴らしい演奏である。速めのテンポでぐいぐい進めていく気持ち良さ!それに着いていく迫力あるオーケストラ!
ソリストも素晴らしい。第17曲、第23曲のグンドゥラ・ヤノヴィッツのソプラノの美しさ!第12曲のテノール、ゲルハルト・シュトルツェの焼かれた鳥の表情!
ただ、なんと言っても、バリトンのフィッシャー・ディースカウが最高である。特に第11曲の歌い方の余裕たるや!これ以上に素晴らしい歌唱を聞いたことがない。
なぜこんなに素晴らしいものが出来たのか?なんと、作曲者のカール・オルフ自身が監修していたということである。つまり、オルフの考えが正確に伝えられた演奏ということになる。
いつになっても色褪せない名盤中の名盤であり、人類の宝である。
カルミナ・ブラーナ」と言えば、まずこのディスクから聴くことを強くお勧めする。